アートの話をするということ
こんにちは。
美大の油絵学科を卒業したtkhskorです。
美大なんて卒業していますが、正直に言うと、今も昔も絵を描くのはそんなに得意じゃありません。子どものころは、クラスの中でも絵が下手くそで、賞など一度もとったことがありませんし、みんなで漫画を描いて交換することになっても、私の絵だけ選ばれないで残ってしまう始末でした。
そんな私が初めて芸術に出会ったのは美大受験をするために訪れた画塾でした。
私は絵が下手くそにも関わらず、漫画が好きだったため、密かに漫画家になりたいという夢を持っていたのです。
せめて画塾の先生に「君には才能が無い無理だ」と言ってもらえたら、「漫画家」という無謀な職業にも絵が上手くなりたいという気持ちにも諦めがつくだろう、という理由で美大予備校である画塾を訪れたのです。
ただ私はそこで画家•彫刻家など、いわゆる芸術家という人に会いました。
✳そこの予備校は、画家や彫刻家としても活躍してる方が講師でした。
それまで私は「画家」は歴史の中の人と思っていたので、現代でもいわゆる「画家」が存在しているのが衝撃的でした。
それほどアートに馴染みがなかったのです。
しかも、その予備校の先生は「才能がない」と言ってくれるどころか、デッサンを誉めてくれました。
そして、単純な私は芸大美大を受験することに。
漫画家になるという夢はなんとなく心にありましたが、それ以上に
それまで、何かに打ち込んだことがなかった私にとって、「芸大美大にいけるかもしれない!」は、自分ではない素敵な誰かになれるきっかけになるような気がしました。
ただ絵の勉強をはじめて半年くらいは絵画というものがまったくわかりませんでした。
それまで通りのへたっぴだったと思います。
ただ画家の先生が「これはかっこいいんだよ」「こんなのがいいんだよ」と教えてくれるのをよくわからないなりに、分かろうとした結果、徐々に「芸術とはこんなに素敵で、楽しく、そして自分に歩み寄って来てくれるものなのか」と思えるようになりました。
これは私の本質を大変豊かにしてくれた出来事でした。
この文章を読んでいるあなたは、ゴッホ、または北斎、ダヴィンチなど、様々な画家たちをみて、大好きなロックバンドの音楽を聴いたのと同じ様な、または月9ドラマで感動したような、少年漫画を読んでうきうきするような、映画で泣く様な、それと同じ、またはそれ以上の感動を感じたことがあるでしょうか?
美術•芸術•アートと呼ばれているものたちは、古典であろうが現代であろうが、気軽な楽しさに溢れています。
それに気づくにはほんの少しのコツを知るだけです。
子どもから大人まで、美術は楽しむことができます。
たとえ現代美術が分け分からなくても、古典的な絵画がいかめしくても、アートは難しいものではありません。
むしろ映画や漫画、音楽などとまったく同じ魅力があります。
また芸術は、ほかのカルチャーと同じように作品をみるだけではなく、その作品を作った人自体にも魅力があることが多々あります。
有名だから、とか技術がすごいからと言う理由だけで、魅力が決まらないのも芸術のいい所だと私は思っています。
そんな芸術のお話を、たくさんの人たちに伝えたい。
ここはそんなブログです。