Art and Face

アートの輝きを見つけるブログ

日々の感動を積み上げた色彩 「菊地雅文~ジャポニスムスム~」

f:id:tkhskor:20181121204138j:plain

作家の菊池氏。面白くておしゃれな方です。

秋の寒さが増し、冬の装いをまとい始めた11月21日。私が定時ピッタリに会社を抜け出し、足早に向かった先は菊地雅文個展「ジャポニスムスム」(東京・京橋:アートスペース羅針盤)でした。 

個展名はフランス語の「ジャポニスム」に由来しています。

ジャポニスムは、主に19世紀後半のヨーロッパで、日本の美術工芸に影響を受けたデザインや絵画作品に対して使われる美術用語)

これはジャポニスム作品に菊池氏が影響を受けてきたことに対して、感謝を込めてつけられたそうです。(菊池氏のフェイスブック情報より)

 

菊地氏の作品はスッと気持ちに入ってくるにも関わらず、作品をじっと見つめると、積み上げてきた工夫や経験がじわりと伝わってきます。

菊地氏が日々感じ、見つめてる景色はきっと明るく美しいのでしょう。そんなふうに思わせてくれる作品ばかりでした。

 

作品を拝見してる間、菊地氏は

「若いころに画家を目指して挫折して、辞めてしまう人が多いけれど、そんなの変だ。

大人になるまで続ければ、それだけいいものが描ける。だって積み上げが違うもの」

とのこと。

これは本当に同感です。いろいろな人生を積み重ねて、絵に還元したら本当にいい絵が描けると思います。菊地さんの絵はまさにその積み上げを感じさせてくれました。

 

素敵な作品ばかりでしたが、私が得に気に入ったのは

「筆立て」


f:id:tkhskor:20181121203138j:image

私も家で絵を描くので、バケツや空き瓶に筆をよく立てかけていますが、リズムカルに美しく、モチーフの雰囲気もそのままに、絵にされており、とても勉強になりました。

それにしても値段がリーズナブル。飾りやすくて、美しい作品が、2万以内でも購入可能。部屋や玄関にかざさりたくなるような素敵な作品。

f:id:tkhskor:20181121203441j:image

どれも素敵で気持ちも元気になるような個展です。たくさんの人が訪れてくれることを願います。


f:id:tkhskor:20181121204202j:image

 

「菊地雅文展 ~ジャポニスムスム~」
日時:2018年11月19日(月)~24(土)

http://www.rashin.net/2018/03/index001133.php#kaijo

11:00~19:00 (最終日は17:00閉廊)

場所: アートスペース羅針盤
 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2F

 

※2018年12月2日に表現を少々見直し、記事を修正しました